Q.自作でトレーラーハウスを製作できますか?
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こんにちは、トレーラーハウス及びシャーシ(車台)をオーダーメイドで設計・製作・販売している飛騨・美濃ふるさと企画です。
今回は、
Q.自作でトレーラーハウスを製作できますか?
を回答します。
A.可能です。が注意点も多くあります。
当HPには、自作でトレーラーハウスを製作する、などで検索する方が多く訪れます。
トレーラーハウスを自作する上で必要なステップ・注意点を紹介していますので参考下さい。
<トレーラーハウスの自作>
トレーラーハウスのシャーシ(車台)を購入して、木造ハウスを車台の上に製作・自作する、個人利用を想定。
トレーラーシャーシ(車台)は、車検付(ナンバープレート付)の積載トレーラーで登録(ハウス部分は積載物扱い)
でお話します。(一般的なトレーラーハウス会社が製作・販売する、ハウスとトレーラーを合体、登録する方法は、専門的になり自作には向いていませんので割愛します)
関連記事
→Q.車検対応トレーラーハウスとは何ですか?
→Q.試作開発・自作で木造ハウスを製作する場合に最適なトレーラー(車台)はありますか?
ステップ1
利用目的を考える
・離れ、別荘、店舗、倉庫など
利用目的によって大きく製作方法が変わるわけではありませんが、
電気・ガス・水道等を接続して土地に定置利用するのか?を考える必要があります。
もしどれか一つでもライフラインを接続して定置利用する場合は、建築基準法の適用を受けます。
その為、トレーラーハウスとして認められるには設置基準を厳守する必要があります。
設置基準を守らない場合は、違法建築物となります。
※設置基準は、下部の「設置基準について」を参照
ステップ2
設置場所の可否確認をする
定置利用でライフラインを接続する場合、設置場所によっては設置NGの場合があります。
事前に市役所など自治体に確認が必要となります。
ライフラインを接続しない場合、車両扱いの為、基本設置NGはありませんが、将来を考えて設置確認しておいた方が無難です。
※今回は車検付のトレーラーでお話していますが、もしナンバープレートのないトレーラーで定置使用する場合、同様に事前設置確認が必要です。確認を怠った場合、後から違法建築物に認定され撤去が必要なケースがあります。また条例等改正で車検付きでないと設置が認められない場合もあります。法的基準で考えても車検付のトレーラーにしておけば安心です。
ステップ3
車台を用意する
トレーラーハウス用のシャーシ(車台)を用意します。
ハウスの製作サイズによって用意する車台が変わります。
ボートトレーラーや、マルチトレーラー等を利用する方法もありますが、重量や重心、継続車検の事を考えて当社が販売する車検対応の脱着式トレーラーハウス車台(積載トレーラー)をお勧めします。
※ハウスとトレーラーが着脱構造で製作ができる為、トレーラーのみで車検登録、継続車検ができます。
自作でトレーラーハウスを製作したい方にとっては安全・安心設計です。
●車輪ユニット脱着式 2タイプあり
・けん引免許 要:4帖タイプ 最大積載量:1500kg 車両重量:420kg 積載物(ハウス)1080kgまで
・けん引免許 不要:2帖タイプ 最大積載量:550kg 車両重量:170kg 積載物(ハウス)380kgまで
販売、詳細は車台販売のページへ
上記は普通トレーラー区分です。軽トレーラー、小型トレーラー区分で製作したい場合や、6帖サイズ以上、最大積載量を増やしたい場合はご相談下さい。
上記の脱着式トレーラーはハウス下に接続鉄骨が必要ですが、不要タイプのロック金具固定式もあります。
※ユニットハウス、コンテナハウスは金具固定式の仕様となります。
サイズによっては木造ハウスも金具固定式で脱着式にできます。
ステップ4
ハウスを組み立てる
ハウスを建築するにはいくつかの注意点があります。
(1)脱着構造で製作する
積載トレーラーで登録した車台は、車検時はハウスを積載したまま車検は受けられません。トレーラーのみで車検を受けます。
その為、車台とハウスは(工具を使わずに)分離できる構造で製作しなければいけません。
自作のトレーラーハウスを紹介する方の中には、
ここを守ってない方も見えます。違法改造にならない様に必ず守りましょう。
ハウスを脱着構造にするにはいつくか方法がありますが、
当社の、接続鉄骨を利用した車輪ユニット脱着式と、
接続鉄骨を不要としたロック金具固定式の車台でしたら予め工具を使わずに分離できる様考慮して作られています。
(2)重心に気をつける
ハウス、内装品も含めて重心に気をつけて製作する必要があります。
理想は均等に力が加わるようにすることです。
例えば後ろ側に重心が来すぎていると、牽引走行時坂道で危険の場合もあります。
(3)積載量オーバーに気をつける
トレーラー車台の最大積載量は決まっています。積載量オーバーにならない様にハウスを組み立てる必要があります。内装品の重量にも気をつけます。
過積載による走行は罰金や重大な事故に繋がります。
(4)風対策をする
風が強い地域の設置は、横転防止対策をする必要があります。
地面にコンクリートブロックを置いてハウスとワイヤーで繋いでおいたりして対策をします。
(5)はみ出しに気をつける
ハウスを積載したまま牽引走行する場合、積載物(ハウス)がトレーラーよりはみ出して公道を走行するのは違反、罰金となります。
※後方へのはみ出しは、トレーラー全長の10%までは違反にはなりません。
公道ではない設置場所ではみ出していて、公道走行時に基準内に収まる仕様は問題ありません。
組立手順については、こちらを参考に下さい。
(脱着式ではなく車台とハウスを固定する一体式での説明となっています。)
ステップ5
継続車検
2年目以降の継続車検は、軽自動車検査協会、地方陸運支局、民間車検場で受けます。
事前に灯火類や足回りのチェックをして修理交換を済ませておく必要があります。
必要書類は、自動車検査証、自賠責保険証書(次の検査期限まであるもの)、納税証明書、印鑑です。
<設置基準について>
自動車等(適法に公道を移動できるトレーラーハウスを含む)が土地に定置して、土地側の電気・ガス・水道等と接続した時点で建築基準法の適用を受けます。もしライフラインを接続して、トレーラーハウスとして設置する場合は、以下のルールを守る必要があります。
・随時かつ任意に移動できる状態で設置しそれを維持継続すること
・土地側のライフライン(水道・電気・ガス等)との接続が工具を使用しないで着脱できること
・車検取得または、基準緩和認定をうけて適法に公道移動できること
詳細基準
・随時かつ任意に移動できる状態で設置し、設置場所から公道まで障害物なく移動できること
・車輪が取り外されていないこと。走行に支障がない状態のこと
・車輪以外でトレーラーを支持されている部品は、工具なしで取り外しができること
・階段、デッキ等をトレーラハウス本体に直接接続しないこと
・土地側のライフライン(水道・電気・ガス等)との接続が工具を使用しないで着脱できること
※給水管、排水管、電気配線の接続方法が工具を使用しないで着脱できること
※ガスボンベがレンチで簡易着脱できること
・エアコンの室外機がトレーラーハウスに積載されていること
・通信回線の接続方法が工具をしないで着脱できること
・適法に公道を移動してきたことを公的な書類で証明できること。(車検証または基準緩和認定書等)
<免許について>
普通免許だけでトレーラーのけん引可能なサイズは、車両総重量(トレーラーと積載物の合計)750Kg未満です。それ以上はけん引免許が必要です。
また、トレーラーはどんな車でもけん引できるわけではありません。
トレーラーの重量、積載重量、けん引車の重量、ブレーキ製動力他の条件をクリアし、トレーラーの車検証か、けん引車の車検証に、けん引可能な条件などを記載する必要があります。
他にもトレーラーの予備知識をまとめていますので、
トレーラーハウスの車台販売ページをご確認下さい。
トレーラーハウスに必要な費用は以下に記載しておきますので参考下さい。
◎トレーラーハウスに必要な費用
当社と、他社トレーラーハウス会社では、必要項目・費用が違いますので目安とお考え下さい。
・ハウス部分
?万円
・トレーラー(サイズ・トレーラーの種類による)
60万円~165万円
車台は、販売ページをご確認下さい。
・接続鉄骨orロック金具(ハウスとトレーラーを固定する方法)
10万円~50万円
※着脱式(積載トレーラーでのトレーラーハウス)にする場合必要。
※脱着用ジャッキが必要
・固定ジャッキ(設置時に使用)
6万円~12万円
・運送費
20万円~
※距離、トレーラーハウスのサイズ、車検の有無により異なります。
・諸経費(トレーラー登録・設置費、運搬時のスタッフ宿泊費等)
10万円~
(その他)
・車検時法定費用
※車検取得のトレーラーハウスの場合。
■車検登録時■
環境性能割(旧:自動車取得税)(本体代金の3%)、重量税(32,800円)、
自動車税(年額10,200円)、自賠責保険(5,140円/初回は25ヶ月)
ナンバープレート代(720円/地域により異なる)
■車検継続時■
重量税(16,400円)、自動車税(年額10,200円)、自賠責保険(5,140円)
車検の有効期間:1年(初回のみ2年)
・ライフライン接続費
電気・給水・排水・ガスなど
※ライフラインを接続する場合トレーラーハウスとしての接続方法・設置基準があります。
・外装品
階段/ウッドデッキ
(補足)
・トレーラーを積載トレーラーで車検登録する場合は、車検時はトレーラーのみとなります。
・車検取得のトレーラーハウスは、登録時に書庫証明が必要となります。
・車検取得のトレーラーハウスは、毎年自動車税の支払いが必須となります。
※車検切れで牽引による公道移動ができない場合は、仮ナンバーを取得して車検所までトレーラーを運搬し車検を取得します。
<お問い合わせ先>
株式会社モールデック(飛騨・美濃ふるさと企画)
住所:岐阜県各務原市前渡西町927-1
電話番号:058-337-1951
株式会社モールデックでは、トレーラーに関係した様々なサービスを提供しています。
(1)『飛騨・美濃ふるさと企画』
・トレーラーハウス、車台(シャーシ)の販売
(2)『ユニットハウストレーラー』
・ユニットハウスに合う車台(シャーシ)の販売
(3)『マルチユースキャビン』
・半オーダーメイドのキッチントレーラー等の販売
(4)『ジビエサテライトユニット』
・移設可能な野生肉の解体処理施設の販売
(5)スモールトレーラーハウス
・2帖~4帖のおしゃれな木製小型トレーラーハウス
<トレーラーハウスQ&A>
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